前回、駅ちか本陣跡建物は下初狩宿本陣!とブログに掲載、今回は初狩駅のスイッチバックについて書きたいと思います
専門書「スイッチバック大全」全国のスイッチバック約140ヶ所の歴史や構造を貴重な写真と詳細なデータで網羅した決定版。著者の方からの依頼により大正3年の初狩駅画像を当著書に掲載いただいたご縁がありました。その「初狩」から
初狩駅はバラスト輸送のため長らく残ったスイッチバック施設。かつてはスイッチバック銀座と言われ、計8か所ものスイッチバック駅が連なっていた中央本線(東線)。それらも1960~70年代(昭和40年代)に電化や複線化により姿を消した中で、初狩駅だけはしばらく残された
中央本線の電化は1931(昭和6年)、初狩、笹子、勝沼の3か所のスイッチバック駅は全てそのまま残り、客車列車が折り返しを行う光景が見られた。1968(昭和43年)、複線化時、3駅とも勾配中に旅客ホームを移設しスイッチバックは廃止された
貨物扱いのなかった笹子、勝沼とは異なり、初狩駅には戦後の一時期を除き大正期より引上線沿いにバラストの砕石場が存在していた。工事用臨時列車として初狩駅着発のバラスト輸送が行われていたことにより、かつてのスイッチバック構内が存続し続けた。複線化時に大幅に構内配線が変更され、以降はバラスト積み込みや専用貨物列車の着発に特化したものになった
長らく中央線でスイッチバック施設が残っている唯一の駅として有名だったが、2018(平成30年)にバラスト輸送がトラック輸送に置き換わり、ついにその役割を終えた。現状では使用停止の信号機や通行止め標識があるものの、未だ保線車両の留置線として活用されており構内の様子に大きな変化はなく残されている
また、現在でも使用されている駅本屋は1956(昭和31年)に建てられたものであるが、スイッチバック廃止駅で現役時の駅舎がいまだに使用されている駅はほとんどなく、非常に貴重なものとのことである。引用元「スイッチバック大全(2024年8月発行)」
スイッチバック施設が取り壊されることなく残された、この遺構は、鉄道ファンのみならず、コスプレイヤーにとっても稀少なことなのではないかと思うのです。これも保存と活用ではないかと。。。
そうそう、2026年6月20日(土)、 JR東日本八王子支社とアイディール・ムーン(おおつきCosplay)の共同企画
「初狩駅コスプレイベント~鉄道施設・古民家で撮影会」がJR東日本八王子支社管内、初の企画が開催されます
詳細は JRE MALL Webサイト
画像 大正3年(1914)撮影 ©midohonjin
画像 大正3年(1914)撮影 ©midohonjin