◇法雲寺橋

法雲寺橋は、初狩駅から北東方向へ徒歩10分、国道20号の100キロポスト付近にある笹子川を渡る国道橋です。令和元年(2019)10月12日台風大雨の影響で橋は崩落し国道20号が通行止め。同年11月29日に仮復旧橋により暫定通行が可能となりました。令和4年(2022)4月3日大安に新しい橋が完成しました。

 

法雲寺橋の歴史、明治時代には簡易な木橋で幾度となく大雨により笹子川が氾濫し被災したと伝えられています。明治40年(1907)の寒場沢大水害でこの一帯は跡形もなく流されました。大正14年(1925)4月に写真1の大正時代の橋が造られ、昭和34年(1959)コンクリート脚の昭和時代の橋に造り変えられ、初狩日向地区との往来も便利になり、現代に至りました。

 

写真1は大正14年(1925)4月、法雲寺橋の竣工祭「渡り初め」式典の様子。日本の伝統文化でもある、親・子・孫の三世代夫婦を先頭に橋を渡る「三世代夫婦渡り初め」。

一家に三代の夫婦があることが珍しくおめでたいことにあやかり、橋も長寿で永続してほしいという願いが込められているそうです。

 

写真2の令和時代の新しい橋は歩道幅も広くなり、地域住民や初狩小学校の生徒さんにも安全・安心で100年先まで愛されるような橋になってほしいと思います。復旧工事に携わった皆様に感謝申し上げます。

 

<写真>

 【©画像:byみどう本陣】

写真1:大正14年(1925)4月撮影、法雲寺橋渡り初め

写真2:令和4年(2022)4月3日    令和時代の橋 甲府側から撮影

工事中:令和元年(2019)11月9日 甲府側から撮影

工事中:令和元年(2019)11月11日 東京側から撮影

工事中:令和3年(2021)9月11日 東京側から撮影